B型肝炎の男性 四十四歳
体重 80kgぐらいだろうか・・
私よりも若い男性を納棺するのはやはり嫌なものです。
肝炎ですから、感染の恐れがある。
手袋とマスクをして納棺をさせてもらう。
二人の子供のうち、大事な跡取り息子
そんな、小柄な身体を震わせながら納棺の儀を側で時おり涙ぐみながら見守るように視線を感じました。
この時、お母さんの視線が緊張感をつのらせ真剣に仕事をやらさせていただきました。
髭が濃く、髭剃りに結構時間がかかりました。
病院生活も短く、顔はふっくらとはりが有り生きているかのような肌つや、新しい替え刃を装着して綺麗に顔そりができました。
柩の中には、愛用していた、ブレザーとズボンと帽子を入れていただきました。
最後に、蓋を閉めるのに泣き崩れるお母さんに思い切り泣いていただきました。
仕事が終わり帰りの準備をしているとこに、お母さんが駆け寄ってきて「本当ありがとうございました」深々と頭をさげて見送ってくださいました。


