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2009年8月 8日

おじぃちゃんが倒れたよ。

92歳のおばぁちゃんが亡くなりました。
大きい屋敷の床の間に遺体が安置してありました。
親戚も多く、子や孫そして曾孫と40人はどいただろうか。
喪主は、70代の長男。きりっとした男前・・
納棺のとき、どうぞ「出来るだけ、故人の近くで見守ってください」
奥の部屋からおじぃちゃん(故人の夫)が若い人たちにつながって床の間に連れてきました。
自宅療養中のおじぃちゃんに座ってもらうために、台所から椅子を用意されました。
座っていただいた場所は、故人の一番近くで故人の頭の左上に座っていただきました。

納棺を始めて、仏衣に着せ替えをしました。
布団をはぐると突然、頭の上で「ドターン」と鳴り響き、何が起きたかと振り向けば、おじぃちゃんが故人の頭の上の方で倒れているではないか。
長時間、椅子に座っていたので、具合が悪くなったのか、連れ合いの姿に動揺したのか定かではないが、意識を失うほどの倒れ方であった。
私は医者ではないので、どうしようもなく納棺を一時中断・・
親戚の若衆が、様子を伺いながら脳卒中の疑いもあるので、しばらく落ち着くまでそのままにしていました。
敷布団を用意して数人で布団を抱えるように、部屋まで運び込みました。
20分程度中断した後、故人を柩に納棺しました。
出棺したあと、おじぃちゃんの様子を伺ったが、以前として意識が戻らないので病院へ行くことになった。
あまり高齢の方や重病人には、「納棺の儀」は興奮させる要素があると想いしらされた。

2009年7月13日

荼毘式の納棺

浄土真宗の住職あが亡くなりました。
事前の打ち合わせとして、世話方と話の中で、七条袈裟のことがテーマになりました。
各寺院に袈裟タンスがあるようです。(実際には見たことがないのですが・・)
住職や坊守が亡くなると、柩の上に七条袈裟と修多羅を掛けます。
七条袈裟と修多羅はピンキリはありますが、かなり高価なものです。
昔は、その七条袈裟と修多羅をそのまま柩といっしょに燃やしたものだとか。
そして、新たに門徒衆から寄付を受けて、七条袈裟と修多羅を購入したそうです。
そんな話を聞いて、門徒離れしているのは、
「お寺さんが門徒へ指導を行なっていない証ではないでしょうか?」
と問いかけると、言葉が無かった!
これじゃ~、まだまだ門徒離れが加速するのは当然でしょう。
いくら、仏法を語っても門徒が離れるはず!
お寺さんは門徒の寄付で成り立っている。
葬儀や法要をやっても門徒の少ないお寺は、現実に副職をもっているのが現状でしょう。
お寺が教えなければ、ならないことってあるでしょう。
子どもの教育を学校の先生に押し付け、モンスターペアレントなどという苦情および訴訟そのものを意識しての用語として日本で生まれるわけです。
子どもを育てるまでに、親の教育がなっていないのはお寺さんの指導が悪いようにさえ思えてきた。
ちょっといきすぎかな・・・?
ともかく、もう少しお寺さんも考えてほしい気がします。

お寺の納棺は、お勤めと同時に行います。
床の間ある部屋で、私の故人だけ。・・
つい立をして、親族や寺院は影からしか見えない。
独特な雰囲気の中で、納棺の作業を行う。

柩の中には、住職の衣を上に掛けて納める。
親族に納棺花を入れて頂き、柩の蓋を閉じる。
納棺の儀が終わると、四人の門徒衆が白衣に着替え、床の間の部屋からお寺の内陣に運ぶ。

2009年6月22日

入れ歯の経験

突然に葬儀社から搬送依頼がきました。
自宅から葬儀社まで、少し時間かかり準備を整えていましたらあっという間に1時間程度過ぎてしまいました。
電話を受けてから約1時間20分ぐらいかかってしまい、お客様に迷惑をかけてしまった。
搬送して、自宅に安置をすると親戚関係が続々と弔問。
お寺様も、時間がかかったいたので安置と同時来られました。
遺体には、ドライアイス。
枕机をすぐに設置して、枕経をあげてもらいました。

葬儀も夜だったのでと事前に1件他のお客様がすでに入っていたので、即翌々日の葬儀日程が決定。
とことが、ここにきて、翌日の昼は30℃を越える暑い日でドライアイスがもたない。
昼には、10キロ入れていたのもほとんど無くなっていました。
追加で、もう10キロ入れて、腐敗を抑えるようにしました。

納棺のときは、すでに硬直がとれていて、ドライアイスが置いてある以外はもうゆるゆる!
入れ歯を用意されていて、口にきっちりとはめ込むことができ、顔の形が整った感じ。
何回も入れ歯を入れる経験をすると、簡単にできるようになった。これも経験がいりますね。
納棺で入れ歯を入れるのは決して綺麗なものではありません。
怖がって、なかなかいれない納棺師は多いのではないでしょうか。
入れ歯を入れるとどうしても、口が開きます。
あごの下にタオルで抑え、綿花で衿を作り綺麗納めさせていただきました。

2009年6月 1日

柩が小さいではないか・・・

45歳の男性が癌で亡くなりました。
男性は、一年程病と戦っていましたが治療むなしく亡くなってしましました。
身体がもともと大柄で、とても病と闘っていたとは思えないくらいです。
話によると、かなり痩せたという。
頭髪はほとんどなく、苦しんで亡くなったという感じは受けなかった。
死後硬直が強く、手足がほとんど曲がらないほど・・
特に足は、硬直が強く足首が突っ張っていて、身長170cmぐらいだろうか?
柩に納めると、頭と足が柩に収まりきらない。仕方なく強引に膝を曲げてなんとか納めることができた。
柩の中には、いつも着用していた背広とワイシャツ、ネクタイを納め満足していると思った。
ここから問題がでました。
強引に膝を曲げて柩に納めた姿を見て、喪主の母親が、
「狭いところが嫌いなのに・・・」
非常に不満気だった。
遺体を葬儀会場に移動してから、数人の親族から、
「もっと大きい柩は無いのか、故人が辛いではないか。」
と女性スタッフが聞き耳をして、我々に報告してきた。
即、社長の相談した結果、柩を変えることに決定。
190cm用の大きな柩を用意して、控えの部屋で遺族立会いの元、スタッフ四人がかりで大きい柩に移す事に。
通夜の時間もせまっていて、迅速が行動が要求された。
中に入れた、納棺花や遺品を取り除き、新しい棺内布団に移し、改めて遺族にお花を入れていただいた。
通夜が七時だったが、六時十分まで会場に移すことができました。
喪主の母親に丁重に頭をさげ、お詫びを申し上げました。

今回、柩に納棺する前に良い判断をしていれば、こんな事態はおこらなかったろう。
長年の納棺をやっているが、二度の納棺は初めての経験でした。
強引な姿を見せたのが最大の原因である、深く反省し今後も気をつけたい。

2009年4月22日

喪主の気持ち

火葬場が古くなったので、新しく市営斎場が先日オープンしました。
斎場が新しくなって、初めての納棺をさせていただきました。
とくに、葬儀社より注意事項がなかったのでいつものとおり、納棺の儀式を行いました。
「始める前に、柩に入れてあるものがありましたら、ご用意下さい」
と尋ねてみました。
「特にありません」と喪主がいわれ、そのまま柩に納めさせていただきました。
突然、後から来られた親族から
「何か入れるものは、無いがか?」
「服でも、あろうが・・」
喪主の奥さんが、二階に駆け登り、故人の背広・ズボン・シャツを持ってこられました。
「これを入れたいのですが・・」
私が「どうぞ・・入れてあげてください」
こういうと、喪主が
「柩の中に服飾品は入れてはならない、役所からもらった注意事項に書いてあるだろうが」
私にも、書類を突きつけられ質問を受けました。
「燃えるものならば、いいですよ」
そんな、言葉を気にしながらも背広・ズボン・シャツを入れていただきました。
シャツも綺麗に整えて入れられたのが印象的でした。
喪主は、新斎場のことで問題を起したくなかったのであろう。
いろいろと問題がありましたからね。
不安が取れない顔つきをしておられました。
こちらとしては、やはり遺族の思いをできるだけかなえてあげたい、っという気持ち強いのだろうか?
反面、喪主の気持ちも分からなくはない。

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