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2009年2月 1日

男性の化粧をすればいいのか?

病院から搬送されたときに、男性であるのにファンデーションで化粧がほどこしてあった。
左側の頬が青白く、あざがあり病院側で化粧をしてごまかしたつもりでしょう。
しかし、ピンクの口紅を付けてあり生々しい唇であった。担当者も異様な感じに映ったと言ってました。
どうみても、女化粧でしょう・・?
化粧をするならば、もう少し考えてほしいですよ。ひげも荒々しく剃ってあり、少し残念な気がした。
ここで、男性には本来化粧をほどこしていいものか?すこし疑問が残った。
傷隠しぐらいは良いが全体に化粧をするのはどうでしょう?
ある納棺師は、「全部やってるよ。」と答える。
ある納棺師は、「絶対にしない。」と答える。
そんな疑問を思いながら、作業を続け、 改めて、顔の化粧を取り除いてひげを剃りあざを隠し男性用の化粧をほどこした。顔は綺麗になったが残念ながらあごが上がった状態になって硬直が強かったので無理やりに起すと遺族が大変辛そうにみえたのでそれ以上のことはおこなわないでそのまま柩に納めさせてもらった。
口も多少開いた状態だったが仕方がない。もう少しなんとかならなかったのだろうかと、少し満足のたらない仕事でした。
もう少し、早く伺って遺族の見ていないときに処置をしていれば、こんなことにはならかったのではないだろうか?

2008年12月15日

交通事故

県道の横断歩道で午前1時頃、男性が軽乗用車にはねられ、病院に運ばれましたが脳挫傷などで約7時間に死亡しました。
頭部には包帯が巻かれ、ひどい傷跡が残され、顔面は数ヶ所傷跡が瘡蓋状態になって茶色く変色していました。
61歳でまだ若く、元気な身体で体重も80キロはあったろうか、大変大きな身体で着せ替えるには少し力が入ったかな?
顔全体が、赤く染まっていてリキッドファンデーションで薄くぼかし、傷のひどいところは、リカバリファンデーションで仕上げました。
3箇所ほど、キズ判が張ってあり、少しはがしてみると深く傷が残っていたのでそのままの状態でとどめおきました。
亡くなって時間があまり経過していないのですが、お腹がはって腐敗がかなり進行していて、納棺中も口から体液がドドーッと流れ、すぐ口鼻に青梅綿を詰めて処置をしていたが、舌をかんでなかなか中に入っていかない。
仕方なく、割り箸で押し込もうとしたが、内緒だが歯が2本ほど折れてしまった。その隙間を利用して青梅綿をなんとか詰めることができた。
体格の良い男性なので、6人がかりで柩納めさせていただきました。
柩の中には、思い出の写真や愛読書そしてお気に入りの背広を入れて蓋をさせていただきました。
奥さんや息子さんからは、大粒の涙が流れていました。

2008年12月12日

大きい女性

74歳 女性
葬儀社の担当者が言うには、
「すごい大きい女性なので納棺は大変だと思うよ」
今まで、葬儀社がオーバーな表現をしてくいることが良くあります。
心して、当家に赴いてもほとんどが思ったほどひどい遺体はありません。
実際、大きな身体をしてましたが、やっぱり女性。
女性で大きい方は、お腹に腹水が溜まってお腹がパンパンか、首まわりがベターと横に広がっているかどちらかが多いようです。
今回は、後者で襟元がうまく収まりきらない・・アゴと胸元がくっ付いて印象が悪い・・
綿花で襟足を決めて、少しは良くなったかな?
あとは、納棺花でごまかそう・・・
女化粧を綺麗に仕上げたので、当家からは「綺麗になったね」と喜んでいただきました。
手足がすごく膨らんでいて、特に腕が組めない。
横に大きい女性なので柩もめいっぱい・・
腕をヒッパリながらも、お腹の下の方で腕を組んで納めさせてもらいました。
棺巻きをしてから、七条袈裟をかけて納棺は終了。

当家に着いたときは晴れていたのに、出棺のいきなりカミナリがなり出棺時は大雨・・
式場まで横殴りの大雨となってしました。
これから、こんな吹雪の日が多くなるんだろうな。。

2008年12月 3日

入れ歯に奮闘

今回、「受け答えがはっきりしない奥さんがいて、要注意のお客様なので慎重に対応してください」
狭い家で、6帖間が二部屋あり仏間に遺体が安置してありました。
親族の多く30人はいたでしょうか?
前回、頭の方に親族が見学していて、肌が少し見えると指摘があったため、今回は通常行なっている納棺をしました。
着せ替えは、やはりこの方が慣れていてスムーズ行なうことができ、自分でも安心して仕事ができました。
そんな中、いきなり顔を整えていると、「故人の入れ歯を入れてもらえないでしょうか?」と質問されコップの中にに入った入れ歯を持ってこられました。
「なんとかやってみましょう」と答え。
口が収縮していて、少しづつ広げて上の入れ歯を入れるのに成功しましたが、下の入れ歯が総入れ歯ではなく部分入れ歯でなかなか思ったように入りません。
奥歯がひっかかり、悪戦苦闘・・・
もう少し、口を開きいきなり、カチっと入りました。
苦戦をしながら、親族の見ている前でガチャガチャするのは、あまり良い光景ではありませんが、入れ歯が入ったところで遺族は大変満足されていました。
入れ歯を入れると顔が整い生前より綺麗な顔になったと、親族の方も満足気でした。
入れ歯を入れるとどうしても、口が開いてしまうので、タオルを数枚頂き、柩の中で口が開かないように固定させていただきました。
かなりの満足感が得られた様子でした。

2008年11月19日

手順の完成!!

ようやく、新方式の納棺の手順が完成した感じ!!
およそ、二ヶ月間に渡りいろいろ試行錯誤しながらここまでたどりつきました。
今回、大勢の親族の前で行うことができました。(四十人位)
大きな古い家で地元の名主で、本家筋にあたる当主が亡くなりました。
大勢の中には、やはり映画「おくりびと」をみている方もあり、後方から
「映画の納棺だ!!」
視線が集中しているのが、すごく感じられた。
掛け布団をめくる時や浴衣を引き抜くときは、感心しておられます。

単に、着せ替えの技術だけではなく前後のしぐさががプロの技の見せ所なんです。
大勢の人に見てもらって価値が生まれます。
「見せる納棺」を指針して、故人への思いやりを大切にする。
まだ、改良の余地があるだろう。
男性と女性とでは、髭剃りや化粧もさまざま、若い方もあれば高年齢の方もいる。
状態の悪い遺体もあれば綺麗な遺体もある、それぞれの違いを把握しながらより一層の励みが必要かと思います。
「布団の中で隠して着せ替えを行なう納棺」から「着せ替えの仕方を見せる納棺」への変換は、お客様はどちらを選ぶかは、これからの仕事ぶりにかかるだろう。

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