冠のマナーと作法-叙勲・受賞祝い

叙勲・受賞祝い

できるだけ早くお祝いを

国のための功労のあった人に、最高の大勲位菊花大綬章・頸飾から、一般庶民に身近な各種褒章まで、様々な叙勲があります。また文学・芸術・社会奉仕など広い範囲の賞があります。いずれも叙勲、受賞はめでたいことです。受賞を知りましたら、できるだけ早くお祝いにしたいものです。
近くにいて親しい間柄でしたら、すぐにお祝いに出向くようにします。長いは無用で、玄関先で失礼することです。身支度を整えることも忘れずに。
遠方の人でしたら、すぐに祝電を打って、速達で祝福の気持ちを伝えます。電話をかけるのもいいですが、相手が電話の応対におおわらわな状況をを頭において、早めに切り上げることが大事です。

叙勲・受賞

賞については、非常に多岐にわたっていますので、まとめることがむずかしいですが、叙勲・受賞について簡単に説明します。

大勲位菊花大綬賞
 家に偉勲のあった人に与えられるわが国で最高位の勲章
大勲位菊花頸飾
旭日章
 国家に勲功のあった人に与えられる。勲一等から勲八等まである。
瑞宝章
 多年の功労があった人に与えられる。勲一等から勲八等まである。
宝冠章
 勲功のあった女性に与えられる。勲一等から勲八等まである。
文化勲章
 科学、文芸、美術、建築等、文化にめざましい貢献をした人に与えられる。
褒賞
 紅綬 (人命救助をした人に与えられる)
 緑綬 (善行のあった人に与えられる)
 藍綬 (発明公益に貢献した人に与えられる)
 紺綬 (公益のために私財を寄付した人に与えられる)
 黄綬 (業務に精励した人に与えられる)
 紫綬 (文化に功労のあった人に与えられる)

お祝いの品々

直接持参するときには、祝宴に必要な食品を中心に考えるのがいいでしょう。魚屋に祝儀用として頼むときれいに飾ってくれます。
食品: 日本酒、ウィスキー、ワイン、 ビール、鯛、伊勢海老、あわび、はまぐり、するめ
記念品: 漆器、花瓶、置物、置時計、商品券

叙勲・受賞のお祝い
表書き
 「御祝」「祝御受賞」
水 引
 のし付紅白蝶結び
贈る時期
 受賞、叙勲があってから十日以内
金 額
 五千〜一万円

祝賀会の会場には、持っていかないことです。
祝賀会には、お祝いの品を贈らない場合は、祝い金(現金)を包みます。但し、会費制の場合は会費のみとなります。

受賞式・祝賀会の服装

受賞式や祝賀会が公的色彩の強いときには、礼装にします。

洋 装
和 装
男性
 (昼) モーニング
 (夜) タキシード
 黒羽二重の五つ紋付羽織・袴
女性
 (昼)アフタヌーンドレス
 (夜) イブニングドレス
 (既婚者) 留袖
 (未婚者) 振袖

私的な感じの場合、指定がなければ略式礼装にします。

洋 装
和 装
男性
 ダークスーツ
 ブラックスーツ
 三つ紋付
女性
 フォーマルスーツ
 あらたまったドレス
 (既婚者) 訪問着か色無地一つ紋
 (未婚者) 訪問着

お返しは半返し

お祝いの品をもらった人には半額返すのが目安です。祝賀会の記念日として、扇子、ふろしき、陶磁器に「○年○月○日受賞記念」と入れて贈るのが一般的です。本人の名前も忘れないようにします。文学賞などなら、受賞対象となった本に署名して贈ります。
電話や祝電の人にはお返しは不要です。挨拶状か礼状を送ります。