新築祝い
一軒の家を新築するのは大事業です。家を新築することは、多くの人々の夢であり、その夢がかなった人生の喜ばしい節目といえます。昔から工事の無事を祈ってさまざまなしきたりがありました。
家を新築する順序として、地鎮祭、棟上式、新築披露の行事です。
地鎮祭
新しく家を建てるとき、その敷地を清めて土地の神様を鎮(しず)め、建設工事中の安全とその家の繁栄を願う儀式です。建て主と工事関係者が出席します。またご近所へのあいさつは、この地鎮祭の前後にするとよいでしょう。
地鎮祭の時に神主さんへお渡しするお金のことを初穂料(玉串料)といいます。金額は地域により様々ですが、地鎮祭時にかかる一般的な費用は次の通りです。
初穂料(玉串料):2万円〜3万円
神主さんへのお礼:寸志として3千円ほど
お車代:3千円〜5千円
お供え物の費用:1万円前後
米(一合) 水 塩 清酒(一升) 海のもの(鯛または出世魚1尾頭付、鰹節、スルメ、昆布等。暑い時期で生ものが腐りそうな場合は用意しないこともあります。)
山のもの(大根、さつまいも、人参、蓮根、菜物等で葉っぱが付いているもの)
果物(りんご、みかん、梨、ぶどう、柿等季節のもの
盃(ほとんどの場合神社にて用意されます。念のため紙コップなどを用意しておくといいでしょう。
ハウスメーカーが全部手配してくれるところもあるみたいです。近くの神社に費用を尋ねるのもいいと思います。
お供え物は全て神社が用意してくれてこの値段でした。
準備を含めても1時間ほどで終わります。あんまり気を使う必要はないと思います。
尚、実際お渡しする時には、のし袋に「初穂料(玉串料)」と書いて下さい。
地鎮祭の式次第
開式の辞
参列者が所定の座に着席後、祭典を始める旨告げます。
修祓(しゅばつ)
神前に於て祓詞(はらいことば)を奏上し、大麻(おおぬさ)で祓い清めます。
降神(こうしん)
神籬に神様をお招きします。
献饌(けんせん)
神前にお供え物をします。
祝詞奏上(のりとそうじょう)
神前に工事の安全を願って祝詞を奏上します。
四方祓(しほうばらえ)
敷地の四隅と中央を祓い清め供え物をして土地の安全を願います。
地鎮の儀(じちんのぎ)
この儀式は、施主及施工者が初めてその土地に手をつける意味であり、一般には施主が刈初。施工者が穿初を行っています。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串は工事の無事安全を祈って、その心を神に捧げるものです。
撤饌(てっせん)
お供え物を下げます。
昇神(しょうしん)
神籬にお招きした神様にお帰りいただきます。
神職退下(しんしょくたいげ)
以上で終了です。その後、直会(なおらい)を行います。
上棟式
上棟式(じょうとうしき)は、棟上げ式(むねあげしき)ともいわれます。新築の家の土台が出来上がり、柱、梁、桁、力板などの骨組みが完成したあと棟木を取り付けて補強する際に行なう儀式で、本来工事の最高責任者である棟梁が、完成までに災いが起きないように願いをこめて行なうものです。現在では、建主が工事関係者に気持ちよく仕事を進めてもらうためのもてなしの意味もあります。
上棟式は平安時代初期から行なわれ、中世に盛んとなり、居礎(いしずえ)、事始め、手斧始め(ちょうなはじめ)、立柱、上棟、軒づけ、棟つつみ等、完成までの建築儀式が数多くありましたが、江戸時代になって、これらの建築儀式を代表する形で、上棟式だけが行なわれています。
家の中心になる棟木に御幣(幣束)、鏡、櫛を飾り、御神酒、米、塩、魚、果物などを供えて、棟梁または工事責任者が取り仕切って式を行ないますから、式次第は指示に従えばいいでしょう。建主側としては、棟梁を囲んで大工、とび職、左官などの労をねぎらうように心がけます。酒席を設けますが、近頃では酒席を設ける代わりに缶や瓶詰の清酒を持たせるケースも増えています。
上棟式に町内の役員や近所の人を招く土地もあり、棟木の上から餅やおひねりをまいたり、隣近所に赤飯を配ったりする土地もありますが、最近は簡素化になってきています。
祝儀
建主は上棟式当日に、工事関係者に祝儀を配ります。金額は地鎮祭より多めにします。
通常、大工、左官屋などの下職は棟梁の三分の一とされていますが、棟梁や工事責任者に相談して額を決め、祝儀袋に入れて一人一人に渡してか、棟梁に一括して渡し、棟梁から配ってもらってもいいでしょう。
| 地鎮祭・上棟式 |
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表書き |
神官には「御祭祀料」 工事関係者には「御祝儀」 |
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水 引 |
のし付紅白蝶結び |
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贈る時期 |
儀式当日 |
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金 額 |
神官に1万〜3万円 お車代5千円位 工事関係者に5千円位 |
招待する相手とお祝いの品々
家が完成しましたら、主な親戚、親しい友人、知人、特に世話になった人、それに家を建てた、工事責任者か棟梁、設計者を招いて新築の披露をします。
披露が目的ですから、外装も見てもらえるように、明るい昼間のうちにしましょう。
家を見ていただくのが第一の目的ですから、昼間のうちに来ていただいてもてなします。おもてなしは、大げさにする必要はありません、簡単な手料理程度でいいでしょう。
まず家の中を拝見しますが、とくに親しい間柄であっても、自分勝手にいきなり部屋を開けることは控えなくて下さい。
また、贈り物は、親しい間柄なら、希望を開いておくのが一番です。
置時計、掛時計、置物、額、暖簾、電気スタンドなどの調度品が一般的ですが、庭木や観葉植物の鉢なども喜んでもらえます。
先方の好みがはっきりわからない場合は、あまり趣味的な品は選ばないほうがいいでしょう。何にしてよいかわからないときは酒類が無難です。
招かれた客のエチケット
あくまでも主人の案内で拝見するのが礼儀で、たとえ親しい間柄でも、勝手に見て回るのは失礼です。また、方位や間取りについて気になるところがあったとしても、絶対に口にすべきではありません。建主には建主なりの意図があり、熱い思いがありますので。建主の言葉に率直に耳を傾けて、むしろ積極的にほめるのがエチケットです。批判は慎むべきです。
新築に関する忌み言葉
また、人によっては忌み言葉を嫌がるので、使わないようにするのが無難です。ことに、お祝いの手紙など、あとに残る場合は忌み言葉に気をつけます。
◇忌み言葉
燃える(火、炎、焔、煙) 焼ける 閉じる つぶれる 破れる 傾く さびれる
する(麿・摩) 失う 流れる 飛ぶ 腐る 朽ちる 崩れる 壊れる 落ちる 終る
招いた人にはお返しは不要
新築披露に招いた人には、お返しは不要ですが、わざわざ来てくれたことへの感謝をこめて礼状を出します。
招待しなかった人には、もらった品物の半額から三分の一にあたる品物をお返しとします。


