婚のマナーと作法-招待客の決め方

招待客の決め方

挙式の参列者は、家族と主な親戚、先輩、親しい知人、友人に限定されるから決めやすいが、披露宴の招待客となると、両親主導か新郎新婦主導かによって選び方も変わってきます。両親主導だと、体面や義理が重んじられ、ことに父親の交際範囲が広いと、親関係の招待客が多くなりがちです。しかし、新郎新婦当事者の門出ですから、両親とよく話し合い、新郎新婦の交友関係を中心に選ぶことを両親に了解することが大事です。その場合でも、多少は両親の事情を考慮したほうがいいでしょう。
具体的には、恩師、先輩、知人、それに上司、同僚、後輩からも選びます。職場関係者は、会社の慣例を参考にすればいいでしょう。人選で迷ったら、親しくしている上司に相談して決めます。
招待客の人数は、両家同数が原則ですが、両家の交際範囲に差があるときは、相談の上で少しぐらいは目をつぶることです。あまり同数にこだわると、招待したい人をはずしたり呼ばなくてもよい人を招待したり無理が生じかねません。

遠方客の旅費、宿泊費は?

遠く離れて住んでいる人に是非出席してもらいたい場合には、旅費、宿泊費を負担するのがエチケットです。といって現金のやり取りをするのは見苦しいので、前もって飛行機にするのか列車にするのか予定を問い合わせてチケットを手配して送るようにすればいいでしょう。またホテル、旅館など宿泊の手配もして、宿泊費はこちらが支払うようにします。招待状にその旨を一筆書き添え、出席の返事が来たら、交通機関、宿泊日を問い合わせします。

招待状の書き方

招待状の文面のサンプルは、式場や印刷屋に用意してありますので、その中から撰ぶことができます。オリジナルな文章にするのも、もちろん良いです。差出人は新郎新婦の連名か、両親主導なら両家の父親の連名にします。白の厚手の紙に印刷して、白の洋封筒に入れて、宛名は筆書きにします。薄い墨は、縁が薄いに通じるとして嫌われますので、濃い墨で書きます。式場でやってくれますが、できれば自分達で書きたいものです。夫婦二人を招くときには連名にします。夫の名前の左側夫人の名前か「御令室様」と書き添えます。
文面には、媒酌人夫婦の名前、日時、会場を入れますが式場の略図を添え、最寄りの駅から道順、車の道順、駐車場の有無、式場の住所、電話番号も入れておきます。
出欠の返事の最終期日も入れますが、遅くとも十日前には返事がもらえるように、一ヶ月前に出すようにします。また平服でもよい場合は、その旨書いておきます。
なお、挙式にも出席してもらいたい場合や祝辞を頼みたい場合は、一筆添えておくことです。

出欠の返事は早めに

招待状をもらったら出欠の返事は折り返し出すのがエチケットです。指定日の前に出してください。出、欠のどちらかに○を付け、祝福の言葉を一筆添える心配りがあれば喜ばれます。欠席の場合は、招待へのお礼を述べて出席できない理由と残念な気持ちを付け加えます。ただし家族の病気などの不幸なな理由は言葉を選んで、相手の慶事に水をささないように配慮してほしいものです。
宛名の「行」は二本の棒線で消して「様」と書きます。「御出席」「御欠席」、「御住所」「御芳名」とある場合もやはり棒線で消します。
出席できないときは、挙式当日に祝電を打つのも誠意の表わし方のひとつです。

招待客の席次の決め方

招待状の返事が戻ってきて出席者が決まりましたら、席次表を作りますが、式場、披露宴とも上座、下座があるので、出席者全員に失礼のならないように、両家で充分に話し合って決める必要があります。
挙式は神前の場合、教会の場合等、披露宴は和風、洋風、中華風、ビュッフェ式などそれぞれ上座、下座が細かく決まっていて主賓、親族の席次は指定されています。それぞれの席次については、結婚式の項目で個別に図解を示したもので参照して下さい。席次表に従って、主賓、親族以外の招待客の席を、交際の程度、年齢、社会的地位等を考慮しながら、上座から決めていきます。また、男性と女性の席のバランスを適当にとったり、職場関係、学生時代の友人などはグループにまとめたり、和やか雰囲気づくりに配慮します。

挨拶回りを忘れずに

結婚をひかえて、世話になった人、親しくしてくれた人、隣近所、職場の上司、同僚などにきちんと挨拶をおこないます。ことに新婦の場合、親と別居する新郎の場合は、住み慣れた土地を離れるのですから、是非挨拶回りをしておきたいものです。職場関係では、退職する場合、「立つ鳥あとを濁さず」の配慮が必要です。休暇をとる場合は、仕事の引き継ぎ、手配などを忘れずにしておくことです。先祖に結婚報告の墓参りもしたほうがいいでしょう。