新生活の準備
新居は同居か別居か
結婚後の新生活は、親と同居するか別居するかによって準備の仕方も違ってきます。
同居する場合は、新郎新婦の独断で家財道具を勝手に運び込まないことです。事前に必要なものをリストアップして両親と相談して、両親の考えを尊重しながら決めるべきです。
独立して別居する場合は、新居のために親の援助を受けるか自力でまかなうかによって、その費用についての対応が変わってきます。
親の援助を受けて新居を建てたりマンションを購入する場合、住宅資金や家財道具の費用の負担をどうするか、前もって両家の分担をきちんと決めておかないとのちにトラブルの原因になりかねません。
賃貸マンションか貸家にする場合には、敷金、礼金、権利金を含めて家賃の六ヶ月分は用意しておく必要があります。また、赤ちゃんができたときの制約条件があるかないかも確認して下さい。
新居を決めるには、間取り、広さはどうか、交通の便はよいか、商店街が近くにあるか、騒音はどうか、プライバシーが確保できるか、日照は充分にあるかなどがチェックポイントになります。
荷物送りの今昔
「荷物送り」とは、嫁入り道具を嫁ぎ先に送ることで、かつては婚礼の儀式の一つでした。挙式当日の早朝に送り出すのがしきたりで、物々しく行なわれました。
まず、新婦側の身内などから、荷物送りの責任者「荷宰領(にさいりょう)」が立てられ、仲人立会いのもとに、荷物送りの儀式が進められました。荷宰領、新郎新婦、両親の服装は略礼装とされています。
式当日の朝、荷宰領は嫁方へ出向いて、迎えに出た新婦、両親から荷物目録とたんすの鍵を預かり、運転手や手伝いの人を指揮して荷物を運びだします。出発前に嫁方は荷宰領、運転手、手伝いの人たちに昆布茶と紅白の菓子をふるまい「酒肴料」として祝儀を贈ります。
仲人は一足先に婿方に行って、新郎、両親とともに荷物を待ちます。荷物が到着すると、仲人は荷宰領から荷物目録と鍵を受け取り、目録と照合しながら荷物を運び込ませます。すべての荷物が所定の位置に収まったら、仲人は目録と鍵を渡し、新郎から荷受書を受け取ります。地方によっては、荷受書を出さずに口頭で述べるところもあります。
婿方は、仲人と荷宰領の労をねぎらって座敷に招き入れ、茶菓子をふるまって「酒肴料」として祝儀を贈ります。祝儀の金額は嫁方と前もって離し合って同額にします。
荷渡しが無事に終わりますと、仲人と荷宰領は嫁方に戻って荷受書を渡し、荷物送りがつつがなく終わったことを報告します。これで「荷物送り」の儀式は終わります。
昔は車を連れて盛大な荷物送りが行なわれました。現代でもこの習慣が残っている地方もありますがが、全国的にはすたれつつあります。また、荷物送りの日に、嫁方かた婿方の家族それぞれに贈り物をして、里帰りの際、新郎の名でお返しをする風習もありましたが、これも今ではすたれています。
「荷物送り」の風習は、いかに仰々しいので、現在では両家の話し合いで合理的に対処するケースが増えました。大きな家具調度は、挙式の一週間くらい前に新居に店から直接配送されるのが普通になり、嫁方から荷物送りがあるなら、やはり同じ頃に行なえばいいでしょう。
家具調度はとかく多くなりやすく、新生活に最低限必要なものにしぼって揃えるように心がけましょう。
再婚も卑屈にならず
再婚の場合、何よりもまず控えめに、と考えられるようですが、基本的には、結納、挙式、披露宴を初婚と同じ考えで行なってほしい。
欧米では再婚の花嫁は薄い色物のウェディングドレスにする習慣がありますが、純白を着ても一向にさしつかえありません。
しかし、再婚の場合、双方にそれぞれの事情がありますから、事情に合わせて、盛大にやっても、控えめにかまいません。再婚時の年齢にふさわしい装いを考慮する必要もあるでしょう。控えめならば略式礼装にして、花嫁は、洋装なら無地の上品な色のドレス、和装なら訪問着か色留袖、花婿は和装なら正装、洋装ならブラックスーツかダークスーツといったとこでしょう。
再婚だからといって卑屈になることはありません。堂々と胸を張って、年齢にふさわしい魅力を充分に出すように考えましょう。


