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髪の毛からダイヤモンド
婚の部

【 婚 約 】

婚約とは婚姻の契約

男女双方が結婚の意志を固めると、いよいよ婚約です。つまり結婚するという約束することです。最近は恋愛結婚が増えて、形式にこだわらないで婚約を省略していきなり結婚することも多くなりました。それはそれで良いのですが、万一結婚するしないのトラブルが起きたとき、婚約つまり結婚の約束がないと、非常に不利になります。たとえ相手が一方的に悪くても、法律上まったく保護されません。口約束では証拠にならないから泣き寝入りするしかありません。

婚約とは、結婚つまり民法用語でいうと婚姻の契約です。法律上は婚約については何も方式が示されていませんので、契約という点では一般の契約と同じだからです。

だから、契約書が契約の証拠となるように、婚約の公表とか結納の交換という事実があれば、法的には婚約の証拠となるでしょう。

だから、一般的には、結婚の約束を社会的に明らかにするという形で婚約をおおやけに成立さてる形でです。その際、両家をよく知る社会的に信用のある人に立会人になってもらい、立会人を通じて婚約が発表されるというケースが多く縁談、見合いの世話をしてくれた仲介者がいる場合は、その仲介者がそのまま婚約の立会人となり、結婚の仲人、そして媒酌人となるのが一般的です。縁談、見合いで結婚がまとまった場合、婚約は結納という形をとります。

仲人、頼まれ仲人、媒酌人とは?

「仲人」という言葉はあいまいに使われること多いようです。縁談、見合いの仲介者を仲人といったり、「媒酌人」と呼んだりします。事実、仲人と媒酌人とは混同されることが多く、縁談、見合いの仲介者が仲人にならないケースもあります。

そこで、一応、用語の定義をしましょう。「仲人」とは、婚約の仲立ちをする人のことで、縁組、見合いの仲介者が、そのまま婚約(結納)から挙式までの世話をするケースです。仲介者=仲人のケースだが必ずしもそうなるとは限りません。「仲人」は「月下氷人」とも呼ばれ、中国の故事に男女を取り持つ人物として登場する月下老人と氷人の合成語です。

社会的信用を重く見る両家の場合、実質的な仲介者とは別に、社会的地位にある人に結婚式、披露宴の仲人を頼むこともあります。また恋愛結婚の場合、もともと仲介者がいませんから、挙式の際、上司、先輩、教授、知人などを仲人に頼むことになります。これが挙式当日だけの「頼まれ仲人」です。

そして「媒酌人」は、挙式のときの呼び名として用いられます。いずれにせよ、婚約の段階から「仲人」を立てることが多いようです。

婚約には五つの方式がある

婚約の目的は、結婚の約束の確認です。単なる口約束でもいいですが、婚約を公表するというもうひとつの目的を果たすためには、次の五つの方式があります。

日本古来の伝統的な婚約の形は「結納」です。「結納」については、項目を改めて詳述します。あとの四つの方式としては「婚約指輪、婚約記念品の交換」、「婚約式」、婚約披露パーティー」、婚約通知状」があります。これらの四つの方式を組み合わせるケースも多いようです。それぞれについて説明しましょう。

婚約指輪

婚約として、一般的に男性が女性に婚約指輪を贈りますが、その逆のケースもあります。婚約記念品という形でプレゼントを交換することもありますが、やはり男性が女性に婚約指輪を贈り、せれに対して女性側から婚約指輪か婚約記念品が贈られる、というのがポピュラーなケースです。

婚約指輪を贈る習慣は、もともと欧州に端を発し、次第にアメリカ、日本へと普及しました。日本には明治時代に伝わって以来、普及し続け現代では慣習として定着し、多くのカップルで行なわれています。

婚約指輪は、正式にはダイヤモンドという説もありますが、宝石の種類には特にきまりはありません。一般に誕生石の指輪を贈るケースが多いようです。誕生石とは限らず、相手が希望する石でもかまいません。指輪の台はプラチナか金で、リングの内側に婚約の婚約の年月日、二人の名前のイニシャルを彫り込みます。

女性からの婚約記念品は、ネクタイ、ピン、カウスボタン、腕時計、万年筆、ベルト、シガレットケース、ライターなどで、やはり婚約年月日と二人のイニシャルを掘り込みます。
婚約指輪を贈る際、男性はその場で左手の薬指につけてあげます。女性からの婚約記念品もその場で身につけます。

婚約指輪(記念品)の交換は、二人きりで行なってもよいが、第三者の立会いのもとで行なわれるのが望ましいでしょう。仲人、両親あるいは友人などの立会いがいいでしょう。そのために、婚約披露パーティーを開いて、席上、衆目の前で交換することも多くなりました。

婚約披露パーティー

親戚、友人、知人を招いて婚約披露パーティーも、最近しばしば行なわれるようになりました。結納は様形式化していて古いので、代わりに形式ばらずに気軽なパーティー形式にしようという発想です。あるいは結納を結納として行なわない、別にパーティーを盛大にやろうという考え方もあります。

パーティーはホテル、レストランの個室、両家どちらかの自宅で行なわれることが多く、形式も、カクテルパーティーから気軽なガーデンパーティーなど様々で司会者を頼んで賑やかにやることもあります。

服装は、カクテルパーティーならタキシード、カクテルドレスとなるが、一般的には気軽に考えて、適度に華やかな平服でいいでしょう。男性はオシャレっぽいスーツ、女性はドレッシーなワンピース程度。プレゼントも大げさにせず、花束程度ぐらいにします。案内状を出す際に平服でと明記しておけば、招待されたほうも気軽に出席できます。案内状は本人二人の連名で出します。尚、招待する人は両家同数が理想です。二人で相談して調整することです。

パーティーの席上、婚約指輪を交換して、婚約を公表して、先輩や上司、同僚、友人の祝福、助言を合わせて今後の支援の言葉を仰ぐのが一般的な手順になります。

こうしたパーティーは、欧米では女性の自宅で開かれ、費用も女性が負担するしきたりがあったが、今では折半するのが自然です。

婚約式

キリスト教徒の場合、結納に相当するのが教会で行なわれる婚約式です。神父の司式のもとで二人が婚約を誓い、婚約書と婚約指輪を交換します。二人だけで行なうこともありますが、両親、兄弟姉妹などが列席するのが普通です。

婚約通知状

二人が婚約したことを、親戚、友人、知人、勤務先の上司、同僚に、挨拶状として発送します。差出人は、本人二人の連名か、両家の親の連名で明記します。婚約発表の意味をもちます。結納交換後に出すこともありますが、結納、パーティーを省略して婚約通知状だけにして経済的にも節約することもできます。

婚約通知状は、通常婚約してから六ヶ月以内に結婚する場合は必要ありません。婚約期間が長くなった場合には出しておいたほうがいいでしょう。

婚約中の交際

婚約機関は三ヶ月から六ヶ月

婚約してから結婚するまでの期間は、いわば新生活への準備期間で、この間にデートを重ねて愛情を深めながら、挙式、新婚旅行、新居、家財道具など将来の生活設計を相談していくことになります。当然、両家の家族ぐるみの交際も始まります。この婚約期間は長すぎるのは考えもので、一般的に三ヶ月〜六ヶ月が適当といわれます。少なくとも六ヶ月以内に挙式を挙げたいものです。

心得とマナー

見合い時代の交際と原則的に同じで、結婚したわけではないのだから、それなりの節度あるマナーが必要です。

男性はデートの帰りが遅くならないように気をつけて、女性を家まで送り届けます。その際、家にあがるようにすすめられれば家族と歓談するのもよいですが、長居は禁物です。

デートの費用は折半が原則ですが、見合い時代からの交際でそれなりに形が自然にできているですから、男性がどうしても男が負担すべきだと言い張るならば、その通りにしてもいいでしょう。しかし、時にはプレゼントをするなどして、何らかの形でさりげなく返しておきたいものです。
節度という意味では、婚約した以上、他の異性との交際は慎重にして、誤解を招くような一対一の交際が慎むべきです。

相手の職場に頻繁に電話するのも控えたほうがいいでしょう。

結婚をひかえて、当然家族との付き合いも必要で、時には家庭を訪問し合って家族との親愛の情を深めるようにします。しかし、前もって連絡してから訪ねるんぽがエチケットです。ただ訪問した際でも、「何かお手伝いしましょうか」とたずねて、頼まれたら手伝うという節度を保ち、わが物顔で出しゃばって手伝うことはやめましょう。また家族の前でお互いに愛称で呼び合うような、馴れ馴れしい態度は控えて、名前で呼ぶようにしてください。

忘れてはならないのは、ときどき仲人(紹介者)を二人揃って訪ねて中間報告を欠かさないようにすることです。

婚約を解消したいとき

縁談、見合いを通じて相手をよく見てきたつもりでも、婚約期間の交際中に相手の欠点や不都合な点がわかってくることもあります。例えば相手に異性関係があって、まだ未解決のまま続いてとか、相手に疾患があることがわかってり、回復不能な重病を患らったり、重傷を負ったりしたときには、結婚を思いとどまる事態が生じてきます。また、交際中に我慢ならない相手の性格に気がついて、生理的に受付けなくなったときは、婚約を解消したいと思うようになります。
そんな場合、両親や仲人(仲介者)とよく相談して、いさぎよく解消に踏みきる判断も必要になります。両親や仲人は一応、世間体を考えるかもしれませんが、そのままあきらめないで、自分の意志で決断することです。結婚は、生涯の幸不幸を決める一大事ですから一生の悔恨を残さぬようにすることが大事です。

婚約の解消は必ず仲人(仲介者)を通すのが原則。仲人がいない場合は、両家共通の信頼できる人物に立会人になっていただき、立会人を通じて話を進めます。直接の交渉は避けたほうがよいでしょう。感情を刺激して話をこじらせたり、損害賠償などのトラブルを起こしかねないからです。トラブルが生じた場合は、仲人または立会人が、本人、両家の調整役となって穏便に解決する努力をします。

当事者同士で話し合い、円満に解決した場合も、仲人(立会人)に報告かたがた謝罪の挨拶をするのが礼儀です。

婚約解消が合意に達したましたら、両家共、先方と取り交わした物、先方から贈られた物すべての書類、金品をできるだけ早急に返却します。ただし、直接返却せずに仲人、立会人を通じて返します。式場の予約金などは、双方で負担するか、解消を申し出た方負担するかも、仲人、立会人を通じて取り決めます。だが、一方的に婚約を破棄された場合には、原則として返す必要ありません。

一方的に婚約を破棄されたら?

先方が正当な理由もなく一方的に婚約を破棄してきた場合は、まず仲人、立会人にすることです。話し合いがつかず、こじれてしまったときは、家庭裁判所に訴えることができます。結納、婚約パーティー、婚約通知状などの裏付けがあり、婚約が成立したと認められ、破棄理由に正当性がなければ、婚約不履行による精神的苦痛、損害賠償を請求することができます。

尚、仲人(立会人)は、婚約解消あるいは破棄の理由をよく聞いて、両家が納得できるように伝え、もし裁判沙汰になったら、損害賠償についてベストを尽くします。そして、婚約が解消された場合には、たとえ自分に落ち度はなくても、自分の力不足をわびるのがしきたりです。そして、解消された側に対しては、次の良縁を紹介するように努めます。

また、両家としては、不愉快な役回りをさせた仲人、立会人に深くわび、充分な謝礼をするのがエチケットです。その際の表書きは「薄謝」「寸志」にします。