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遺骨からダイヤモンド
 

喪服の心得とマナー

喪服には正式と略式がある

 通夜、葬儀、告別式は、故人の死を悼み、お別れをする厳粛な儀式です。喪主、遺族、親族は喪に服し、会葬者は、礼を失わないように服装に細やかな配慮が必要です。

 喪服には正式の喪服と略式の服装とがあり、仏式、神式、キリスト教式、無宗教式とも共通しています。

 ただ、仏式以外は数珠は持ちません。カトリックでは、女性の信者は、黒か黒に近い地味な色のツバのせまい帽子、黒か白のベールをかぶります。信者でなければ必要ありません。


遺族、親族の場合

●三親等までは正式の喪服を
 喪主はもちろん、遺族、親族、そして世話役代表(葬儀委員長)は、喪家側として喪に服する立場なので、通夜、葬儀、告別式を通じて、男女とも正式の喪服を着ます。

 ときには、親友、親しい知人も正式の喪服を着ることもあります。

 喪服を着る親族は、一般に三親等までといわれます。

 つまり、故人及び故人の配偶者の父母、祖父母、子、孫、曾孫とその配偶者、兄弟姉妹、甥姪、故人の兄弟姉妹の配偶者、故人のおじ、おばとその配偶者までが三親等の親族です。四親等でもいとこ同士なら喪に服することもあります。

●男性の正式喪服
 洋装は、モーニングコートに縞ズボン、白シャツ、モーニングと共布のシングルのチョッキ、黒無地の結び下げのネクタイ、靴下も靴も黒で、サスペンダーを着用します。

 ただし、通夜にはモーニングは着ません。昼間は略式のブラックスーツが通夜では正式の喪服になります。

 学生、生徒、学童は制服が礼装となり、正式な喪服となります。喪に服する意を表わす喪章をつける場合もあります。

 和装は、黒羽二重染め抜き五つ紋付の羽織、仙台平か、博多平の馬乗り袴、長着は黒羽二重の五つ紋付、下着、長襦袢は白かグレイの羽二重で、茶系統でも大丈夫です。六月から九月までは、長着は絽か紗、絽の夏袴、白麻の長襦袢となります。羽織の紐は黒丸打ち組みです。

 帯は博多織の角帯、草履は畳表で鼻緒は白か黒、足袋も白か黒です。扇子は持ちません。

 喪服そのものが喪に服する意を表わしていますので、喪服には喪章はつけません。

●女性の正式喪服
 洋装は、黒のアフタヌーンドレスが正式で、昼間は黒い縁なしのトーク型、キャップ型の帽子をかぶり、ベールをかけることがあります。黒無地のワンピースかスーツ、アンサンブルでもかまいません。艶のない布地にし、デザインも控えめで、衿もとはつめ加減、長袖が原則。夏でもノースリーブは着ません。レース地、透ける生地は避けます。スカートはひざ下長めで、ミニスカートはタブー。白系統の布地、光るボタン、バックルもいけない。

 アクセサリーは、婚約指輪、結婚指輪以外は、自分自身を飾るものとしてはずすのが礼儀です。

 ハンドバックは布かスエード製の黒にします。光るエナメル製、銀色の口金がついているものは反します。靴も布かスエード製の黒のパンプスで、エナメル製は避けます。靴下は黒か濃い茶色にします。手袋も黒です。

 和装は、黒無地の染め抜き五つ紋付の長着が正式の喪服で、六月から九月まは絽か紗になります。羽織は着用しません。

 帯は黒襦子の丸帯、帯じめは黒の丸ぐけで、悲しみを表わして先を下にします。帯揚げは黒の綸子にします。下着は、襦袢は白羽二重か白綸子、衿も白です。

 草履は布製の黒草履か、畳表の黒い鼻緒のものをはき、足袋はチャラコの白です。

 喪服のときには、「方化粧」といって、紅をつかわないのがしきたりで、赤いマニュキュア、マスカラ、アイシャドーはタブーです。

 口紅もリップクリーム程度で、つけるとしたらごく薄くします。化粧、髪型は控えめにし、髪飾りはつけません。香水もつけないようにします。

喪主の服装


一般会葬者の場合

●遺族より格下がりが礼儀
 昨今では、葬儀には、誰も彼も正式喪服を着る風潮がありますが。正装すればよいというものではありません。喪服は喪に服する遺族、親族が着るものです。一般会葬者は、遺族より格式の軽いもの、つまり略式の喪装をするのが礼儀です。

●男性の喪装
 ブラックスーツか濃紺、ダークグレーなどのダークスーツに白いワイシャツ、黒ネクタイが基本で、小物も黒です。靴も黒、靴下は黒か紺にします。

 たとえ略式とはいえ、開襟シャツ、色つきシャツ、スポーティなものは避けます。

 勤務先から直接会葬するときには、朝、ブラックスーツかダークスーツ、黒靴で出勤して、黒ネクタイを持参して、参列する際にしめればいいでしょう。靴下も黒か紺です。

 自分のロッカーに、いつもブラックスーツ黒ネクタイ、黒靴、黒靴下を用意しておけばいざというときに役に立ちます。

●女性の喪装
 和装の場合、寒色系の無地に三つか一つの紋付の「半喪服」がありますが、色無地や小紋の地味な着物に、黒の紋付の羽織でもかまいません。帯は無地の帯にし、小物も黒にします。

 ショールや道行(和風)コートなどは、式場に入る前にとるのが礼儀です。

 洋装は、黒か紺や茶色など地味な無地で、デザインがおとなしいワンピースかスーツ、アンサンブルにします。ブラウスを着るときには、レース地、肌が透けて生地、フリルのあるものは避けます。夏でも衿もとの広いもの、ノースリーブは慎みます。

 アクセサリーは、正装の場合同様、婚約指輪、結婚指輪以外、自分を飾るものをつけないのが、死者への礼であり、遺族への思いやりでもあります。

 ハンドバックも、金銀の口金のない、布かスエード製の黒にしまし。手提げ式が便利です。靴も黒、靴下も黒か濃い茶色にします。

 化粧、髪型も控えめに、赤いマニュキュア、アイシャドー、マスカラは慎み、口紅も薄めにします。


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