指示を出す客
四十三歳の男性が亡くなりました。
喪主は妻。子供はいないようです。
故人は、親と別居中で同じ市内でアパートに住所をおいていました。
アパートでは、遺体を安置するのはダメだということで、故人の実家に安置されました。
私は納棺を担当させていただいたのですが、葬儀社より「意味ありのお客様なので気をつけてほしい」と念をおされました。
内容は、まず遺体搬送を妻の知り合いがいる他互助会が故人の実家に搬送したのですが、父親が安置中の態度や作業に文句をつけ、頭にきた父親が互助会の人を追い返したそうです。そして父親の知り合いの地元の葬儀社に依頼されました。
翌日、自宅に従業員が訪ねて、棺や納棺用品を持参したときなど全員怒涛のように怒られていたようです。
それで、私が納棺に訪れてから最初に納棺花を整理しようとしていると、まず「水をこぼすなよ。」と指摘され、時間まで待っていました。
納棺時間になって、棺の蓋を開けて家の柱にかけようとすると「柱に傷が付く・・何かあてろ」と指摘され新聞紙をあてました。また、常時持ち歩いている、納棺用のケースを畳の上に置いていたら、「畳を汚すな!何か置け!」また新聞紙を置いて作業を開始しました。
「そのままでやるんか!!何もひかないのか!畳が汚れる!シートを引け!無いなら取りに行け!」時間になってから、無いものねだり・・・泡をふいて怒鳴り始める。
家の方に大量に新聞紙を用意していただき、遺体の回りに引きつめました。
とにかく、「仕事がほしかったら!きっちりと仕事をせんかい!普通のもんと違うんやぞ!」
さて、「普通とはなんぞや」と思い私も精一杯、故人をきれいにさせていただいたつもりです。遺体もかなり腐敗していて、鼻から口か汚物が出ていました。
最後、遺体で使用していた布団も地べたに置いてはいけない!!こちらで処分しますけど・・と聞いても「お前らには任せられない!こちらで燃やす!」
何をいっても、信用してもらえない!
この人、何者・・・?? 今までにいろいろな難癖に出会ったがこんなのは初めて。。
子供を亡くして、正常な精神状態ではないだろうが、葬儀でお金をいただくからには文句もいえないんだろうか??
私は、葬儀はビジネスと奉仕の両立だと思っていましたが考えが少しずれそうな気持ちです。
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