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納棺日記 月別過去ログ

2007年1月31日(水曜日)

血脈と戒名

カテゴリー: - touse @ 14時51分31秒

 曹洞宗では、血脈(けちみゃく)というものを位牌の前に置いて引導を渡すときに使います。

 お寺には〇〇山〇〇寺というように山号があります。昔は修行も教化も静かな山中が主でしたが、時代も推移して町の中にもお寺を建てることになります。その慣習は今に続いて山号を付けている訳です。
一般世間的には、亡くなれば「成仏した」といいますが、人が死んだからといって、自動的に「仏」になるわけではない。「仏」になるためには私たちが身心の具体的な行為によってハタラカせないと「成仏」とはいえない。仏に帰依し、「法」を証する行為によってはじめて成仏するのです。その受戒によって授かる証が戒名なのですから、自分で戒名をつけるのは自己満足の観念です。 

 一般的にお血脈、戒名というと、人が亡くなった時に持たせてあげるものと考えているようですが、これは大きなまちがいです。又、戒名は謚号(しごう)・追号(ついごう)《私にするおくりなの意味》という説もありますが、戒名と謚号とはその意を異にします。そもそも「謚号」(しごう)とは天皇や皇后、太皇太后・皇太后が亡くなった後に、その生涯や功績、人徳をしのび贈られる称号です。裕仁天皇は「昭和天皇」昭和天皇の皇后さまは「香淳皇后」など、漢字二文字程度と身位の組み合わせとなるもので「公」が功績のあった故人に贈る名前です。ついでながら、明治期以降の天皇の追号は、在位中の元号が採用されています。
又、謚号は天皇だけでなく国家に大功のあった臣下や僧侶にも贈られました。天皇から謚号として弘法大師の名を贈られたのはご存じ空海です。最澄には伝教大師、円珍には智証大師、そして曹洞宗においては、道元禅師は承陽大師、瑩山禅師は常濟大師であることはよく知られているところです。
中国においても古くより謚号の風習があり、皇帝の場合でも、文王・武王・成王・平王・荘王などがあったようです。しかし、この慣習は臣下が生前の王を評価することであるとして、秦の始皇帝はこれを廃し、自らを始皇帝、その後は二世皇帝・三世皇帝と呼んで幾代までも伝えよと命じたと伝えられます。
戒名とお血脈というのは、お釈迦さまからのおさとしを代々のお祖師様方が受け継いでこられた証であり、御仏に帰依し仏弟子となった証(あかし)として与えられるものです。したがって、本来ならば生前に授かっておく「生前授戒」こそが本筋なのです。

 この「授戒会(じゅかいえ)」は曹洞宗の数多い儀式の中でも、もっとも重要な儀式です。
お授戒とは、釈尊のみ教え、私共が守るべき心のいましめ、戒法を、戒師様(仏様に代って戒法をお授けくださる方)よりお授けいただき、その法力によって本来の自己を見出し心豊かに生活することです。
授戒会では「帰戒を求めんと欲せば、まずまさに懺悔(さんげ)すべし・・・」より始まります。
三帰依(さんきえ)とは、信仰の真心から唱える唱名は「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」という三宝(仏、法、僧)を唱えるのが良いと示されます。三宝帰依とは、真実を説く人と、その教えと、それを信じ伝える人々をあがめることです。その三宝には三種の功徳があります。いわゆる一体三宝、現前三宝、住持三宝です。一体三宝とは、真理であり悟りであり仏さまの人格全体のこと。現前三宝とは真理に目覚められたお釈迦さまであり、それを守り伝えていく僧のことです、住持三宝とはお釈迦さまの仏像やお経などの具体的に信仰の対象となるようなものをいいます。

 「南無」とは「帰依」のことで、全てをおまかせしますという意味です。したがって、「まごころをこめて大師なるみ仏に帰依致します」「まごころをこめて良薬なる法に帰依いたします」「まごころをこめて勝友なる僧に帰依いたします」というのが帰依三宝です。

 ところで、浄土真宗では授戒をしません。それは「戒」ということが、いかに努力してもとうてい守れないと考えるからです。例えば不殺生という「戒」ひとつとってみても、すべての生き物は他の生命を奪わなければ生きていけない。したがって、浄土真宗では浄土三部経にある、阿弥陀さまはどんな凡夫でも悪人でも救い取るという誓い(摂取不捨)を信じ、この阿弥陀さまに無条件でおまかせ(帰依)する他にないから、授戒は行わないというのです。したがって浄土真宗では戒名とはいわず法名というのです。


2007年1月21日(日曜日)

黒字の葬儀

カテゴリー: - touse @ 22時29分14秒

60歳の男性のお葬儀です。今回はお寺でお葬儀をおこないました。
さすがに、この時期のお寺で葬儀をおこなうにはやはりかなり寒いです。
礼服の下にズボンしたを履かないと震えが止まらないほど寒い!!。
お寺のストーブはブルーヒーター一台と円筒式のストーブが三台が用意してありました。
祭壇は、寺院が所有している祭壇を使用されます。
葬儀社の用意するものは、受付用のテント、受付一式。お供え物はすべて地元の業者に依頼しているのでまったく利益にならない葬儀です。
喪主も葬儀で自腹を切りたくない・・ 香典で葬儀費用をまかないたい。
会葬者もかなりいたので、今回は黒字だろう。

こんな葬儀にときは、葬儀社からの不満の連続・・・
お手継ぎ寺が浄土真宗の寺院ですが、そのお寺様の評判が非常に悪い。
今回は、以前におこなったお客様からなのですが、「お勤めが早い」「お経が下手」などと。。
同じ地域のお寺様は、弔辞・弔電は、回向前におこなうがこのお寺様は和讃の前にするので焼香時間が非常に少ない。数多の会葬者だとお勤めが終わっても何人もの焼香がよく残っています。
「あんなお寺にお布施かあげられるか!」と言っているらしい。
でも、払っているだろうな〜〜。そんな勇気のあるお客は、この地区にはいないだろう。(笑)
それでも、門徒の多いお寺様は余裕なんだろうな。


2007年1月12日(金曜日)

導師途中退席

カテゴリー: - touse @ 21時59分37秒

前住職が亡くなり今回初めて、お会いするお寺様です。
そして、若い住職・・ いろいろ話を聞いてみるとどうも事故を起こして運転免許証が取り消しを受けたもよう・・
お通夜の日は、母親(坊守)に式場まで送ってもらってました。お通夜は住職一人でお勤めになりました。
浄土真宗なので、お勤めは正信念仏偈でした・・(スタッフのの中では、正信念仏偈しか読めないのだろう!!って噂もチラホラ。)
御文章は、大聖世尊・・・なかなかのものでした。

問題はこれからです。
葬儀のとき、顔色が少し悪いような気がしていましたが、導師焼香→表白→焼香
親族焼香の途中で住職がいきなり退席・・・( ̄▽ ̄;)!!ガーン
セレモニーレディが住職を介添えしながらトイレに駆け込んだようです。(七条袈裟を着ているので、身障者用のトイレに)
お腹が痛くなったようです。(詳細は不明)
読経中に、住職はスタスタと戻り再びお勤めをいただきました。
お勤めも終わり、導師並びに法中方が退席され、喪主が挨拶に行かれケロッとされたのでは喪主もまた怒るでしょうね。
気分がすぐれないから初七日法要の食事は食べられないでしょう。と思いきや・・ペロリと食べてしまったそうです。

若い住職で、経験は積んでいないだろうが坊守が若い住職をいつまでも見守っている姿はいただけませんね。もう少し住職に威厳をもたせてはいかがなものでしょうか?


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