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2008年12月18日

訪問着を着せました

46歳 女性
写真を見ると、ショートカットで綺麗な女性で若くして亡くなったのが大変惜しい。
子供は、20歳前後の男子が二人。
ご主人は、私の納棺中ず~と・・真剣に眺めていました。
なんだか、ご主人が辛い気持ちがすごく伝わってきました。
家族より、赤い訪問着とかんざしと千羽鶴と写真が手渡されました。
訪問着は、息子さんの卒業式に着ていて特に大事にされていたものだとお聞きしました。
赤い訪問着は、こちらから「着せましょうか?」
「是非、お願いします」

仏衣を最初に肌着代わりに着せ替えたのでしたが、訪問着の足元に柄が入っているので、どうしても衿が左前になります。
衿を綺麗にするとき、仏衣も左前にして生前の姿のまま着物を着せてあげました。
帯を用意してなかったので、そのまま身長に合わせて、長さを調整。
化粧も少し濃いナチュラルに仕上げ、紅もやや赤めにしてあげました。
髪を一束に丸め上げ愛用のかんざしで止めてあげ、柩に納めました。
残念ですが、かんざしが納棺花のおかげで全然見えなくなり効果が薄らいでしまったが納棺を見ている方には満足していただいたと思います。
赤い訪問着が見えるように、掛け布団を胸辺りまで下げさせていただき綺麗な仕上がりになったでしょうか。
自分の評価では、90点は与えられると思いますよ。
こんな気持ちの入った納棺は久しぶりかもしれない。
これからも、気持ちの入った納棺を続けていきたい。

2008年12月15日

交通事故

県道の横断歩道で午前1時頃、男性が軽乗用車にはねられ、病院に運ばれましたが脳挫傷などで約7時間に死亡しました。
頭部には包帯が巻かれ、ひどい傷跡が残され、顔面は数ヶ所傷跡が瘡蓋状態になって茶色く変色していました。
61歳でまだ若く、元気な身体で体重も80キロはあったろうか、大変大きな身体で着せ替えるには少し力が入ったかな?
顔全体が、赤く染まっていてリキッドファンデーションで薄くぼかし、傷のひどいところは、リカバリファンデーションで仕上げました。
3箇所ほど、キズ判が張ってあり、少しはがしてみると深く傷が残っていたのでそのままの状態でとどめおきました。
亡くなって時間があまり経過していないのですが、お腹がはって腐敗がかなり進行していて、納棺中も口から体液がドドーッと流れ、すぐ口鼻に青梅綿を詰めて処置をしていたが、舌をかんでなかなか中に入っていかない。
仕方なく、割り箸で押し込もうとしたが、内緒だが歯が2本ほど折れてしまった。その隙間を利用して青梅綿をなんとか詰めることができた。
体格の良い男性なので、6人がかりで柩納めさせていただきました。
柩の中には、思い出の写真や愛読書そしてお気に入りの背広を入れて蓋をさせていただきました。
奥さんや息子さんからは、大粒の涙が流れていました。

2008年12月12日

大きい女性

74歳 女性

葬儀社の担当者が言うには、 「すごい大きい女性なので納棺は大変だと思うよ」 今まで、葬儀社がオーバーな表現をしてくいることが良くあります。
心して、当家に赴いてもほとんどが思ったほどひどい遺体はありません。
実際、大きな身体をしてましたが、やっぱり女性。
女性で大きい方は、お腹に腹水が溜まってお腹がパンパンか、首まわりがベターと横に広がっているかどちらかが多いようです。
今回は、後者で襟元がうまく収まりきらない・・アゴと胸元がくっ付いて印象が悪い・・
綿花で襟足を決めて、少しは良くなったかな?
あとは、納棺花でごまかそう・・・
女化粧を綺麗に仕上げたので、当家からは「綺麗になったね」と喜んでいただきました。
手足がすごく膨らんでいて、特に腕が組めない。
横に大きい女性なので柩もめいっぱい・・
腕をヒッパリながらも、お腹の下の方で腕を組んで納めさせてもらいました。
棺巻きをしてから、七条袈裟をかけて納棺は終了。

当家に着いたときは晴れていたのに、出棺のいきなりカミナリがなり出棺時は大雨・・
式場まで横殴りの大雨となってしました。
これから、こんな吹雪の日が多くなるんだろうな。。

2008年12月 8日

病院での湯灌

56歳の男性が亡くなりました。
妻と長男を残して逝ってしました。
男性は黄疸が出ており、肝臓系が悪かったのだろうか?
最近の病院では、遺族の意向により湯灌をやってくれるそうです。
身体に貯まっている腹水や胆汁を出して処置をしてくれます。
病院の看護師も大変でしょうね。
遺族には、ほとんど腹水を出したもののまだ少し足の方が少し腫れて大きく膨らんでいました。
腿の裏あたりに大きいテーピングがしてありながらも、隙間から体液が少々でていました。
敷き布団に多少付着している、足を上げながらも着せ替えをしましたが、体液が少し仏衣についてしまいました。

長男に故人の顔を拭いて頂き、柩の中には、故人がよく精通していた通信無線関係の本を入れようといたのですが、途中で奥さんが気が変わったのか内容がよく分からなかったのですが、はがきを数枚入れられました。
気丈に振舞っていた奥さんもさすがに納棺のときは、動揺していたのだろうか?
しばらく、辛い想いが続くような気がします。
通夜・葬儀が無事に終えることを心よりお祈り申し上げます。

2008年12月 3日

入れ歯に奮闘

今回、「受け答えがはっきりしない奥さんがいて、要注意のお客様なので慎重に対応してください」
狭い家で、6帖間が二部屋あり仏間に遺体が安置してありました。
親族の多く30人はいたでしょうか?
前回、頭の方に親族が見学していて、肌が少し見えると指摘があったため、今回は通常行なっている納棺をしました。
着せ替えは、やはりこの方が慣れていてスムーズ行なうことができ、自分でも安心して仕事ができました。
そんな中、いきなり顔を整えていると、「故人の入れ歯を入れてもらえないでしょうか?」と質問されコップの中にに入った入れ歯を持ってこられました。
「なんとかやってみましょう」と答え。
口が収縮していて、少しづつ広げて上の入れ歯を入れるのに成功しましたが、下の入れ歯が総入れ歯ではなく部分入れ歯でなかなか思ったように入りません。
奥歯がひっかかり、悪戦苦闘・・・
もう少し、口を開きいきなり、カチっと入りました。
苦戦をしながら、親族の見ている前でガチャガチャするのは、あまり良い光景ではありませんが、入れ歯が入ったところで遺族は大変満足されていました。
入れ歯を入れると顔が整い生前より綺麗な顔になったと、親族の方も満足気でした。
入れ歯を入れるとどうしても、口が開いてしまうので、タオルを数枚頂き、柩の中で口が開かないように固定させていただきました。
かなりの満足感が得られた様子でした。

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