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2010年1月20日

綺麗にしたい、痛くしないで。

91歳のおばぁちゃんが亡くなりました。
高齢であり闘病生活が長かったのでしょう、痩せてほとんどが骨と皮の状態。
背中が曲がって、アゴが上がって納棺には一番やりづらい遺体です。
唇も乾いていて、ホの形になっている。
喪主は、すごく母親思いで、祭壇も立派なものを選んだ。
何とかして、綺麗にして納めたかった。
最初に、入れ歯を入れたら顔が整うと思い入れ歯を入れるのを試みたが、なかなか入らない。
長い間、入れ歯を入れてなかったのだろう、歯ぐきが痩せて合わない!!
もたもたしている時、喪主が
「痛いから、止めてほしい」と止められた。

実際のところ、入れ歯を入れるのには、かなり時間がかかります。
その間、見ている家族は気持ちの良いものではありません。
これ以上、口元をかまうと遺族は怒られるような気がして、それ以上はやりませんでした。
顔を整形するやり方はいろいろあります。
含み綿やデッシュビルディングやワックス処理など。
眼が、カッと見開いているとは、かなりの時間がかかります。
事前に処置をしておけば、納棺時間は短縮することができますが、いきなりは親族の手前もありほどこしようがありません。
遺族の気持ちをどのように、考えれば良いのだろうか。
最後は、やはり綺麗な方が良いに決まっている。
しかし、作業を見たらやはり嫌なところが目立ちます。
この矛盾は、どうしたらいいのだろうか?
納棺師は、精一杯仕事をするがこの矛盾を解決する方法はないものだろうか。

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