
九谷焼の人間国宝で、色絵の世界に新風を吹き込んだ陶芸家の徳田八十吉(とくだ・やそきち<本名・正彦=まさひこ>)さんが26日、間質性肺炎のため死去した。75歳。
小松市生まれ。祖父の初代八十吉に九谷焼の伝統的な上絵釉薬の調合と絵付けを、日展作家で二代目の父からは現代陶芸を学んだ。 伝統技法と創意工夫や革新性の融合は、独自の表現様式「耀彩(ようさい)などに花開いた。花や鳥の絵柄が多い九谷焼を、青、緑、黄、紫の4彩を基調に色の微妙な濃淡だけで表現。現代感覚あふれる美の世界を確立した。
1977年に日本伝統工芸展出品作「耀彩鉢」で最優秀賞の日本工芸会総裁賞を受賞した。88年に三代八十吉を襲名。97年に重要無形文化財「彩釉磁器」保持者(人間国宝)に認定された。


