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2013年9月24日

比叡山大阿闍梨の酒井雄哉さんが死去

比叡山大阿闍梨の酒井雄哉、心不全のため自坊の大津市の長寿院で23日死去、87歳。

1926年大阪市生まれ。44年慶応義塾商業学校(慶応大学の夜間商業学校)をへて、熊本県人吉の予科練に志願入隊。鹿児島県鹿屋市の特攻基地で終戦を迎える。東京で飲食店や証券会社代理店など職を転々とする。妻との死別を機に40歳で比叡山に入り、出家、得度した。

長年途絶えていた飯室回峰を復興。明治時代に死者が出て以来中断していた「常行三昧」という厳しい行を達成。73年より千日回峰行を開始。80年54歳で比叡山中や京都市内を7年間で約4万km走破し、9日間の不眠不臥、断食断水の「堂入り」などを行う千日回峰行を満行。87年にも戦後最高齢の60歳で、「別行」として再び千日行を達成。千日行を2度達成したのは比叡山の歴史で3人という。

90年15年ぶりに下山。天台宗の宗祖最澄の「東下り」のをたどり京都から東京まで中山道沿いに750kmを歩く。91年天台宗の聖地で回峰行のルーツである中国・五台山を巡礼。ほか東北や九州など各地を精力的に行脚した。95年当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世に謁見。

同年、仏教伝道文化賞(功労賞)受賞。

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