人の生涯の中で主に記念の儀式として行われる冠婚葬祭は、いまや社会生活を営むうえで、欠かすことのできないコミュニケーションの場ととなっています。
私たちの日常生活は“礼に始まって礼に終わる”とよくいわれますが、知っているようで案外知らないのが礼についてではないでしょうか。
しかし、礼とはそんなむずかしいものではなく、常識の延長線上にあるものと考えてもよいかと思います。
ご当地のしきたりは、冠婚葬祭に関する標準的と思われる基礎知識を中心に、全国四十七都道府県を網羅した、冠婚葬祭の集大成というべきものです。
冠婚葬祭こそ礼の源なのです。
しかし、地域によってならわしはさまざまであり、それらのなかには将来もずっと残しておきたいすばらしいものもあれば、一方、非科学的な迷信などにとらわれた感心できない慣習も一部に残っています。
ご当地のしきたりが意とする冠婚葬祭のあり方は、あくまでも公序良俗に反することなく、しかも現代社会にマッチしていて、お互いが地域の中で生活を送るうえで役立つものをと願っているのです。
そのような意味合いから、ご当地のしきたりが少しでも参考になれば幸せと思います。


