葬儀社の事務所に打ち合わせに伺ったとき、若い坊守さんがやって来られました。
2千円程でしょうか・・?
「コピーを600枚させてください」
そんな、会話から離れ私は会館に赴いてお客様を受け入れました。
お通夜は夕方7時からですが、なかなかお寺さんが来られない!!
6時55分(開式5分前)にその坊守さんだけ来られた。
お寺さんと打ち合わせも出来ず・・7時5分にお勤めが始まった。
「故人は、89歳のおばぁちゃんはいつもお正信偈をあげていました。」
とひと言挨拶をして正信偈を全員で唱和をしました。
お勤めが終わり、法話の中で
600枚で参列者の正信偈の勤行集を作って渡されたのです。
「お通夜では、いつも阿弥陀経をあげるんですが、今日はおばぁちゃんがお好きだった正信偈をお勤めさせていただきました。」
と法話をいただきました。
内情をしている私は、遅く来られた理由がこれなんだ・・・
お寺さんになってから5年程度だとおっしゃっておられました。
若い坊守さんに「これからも頑張ってください」
と最後に言葉を交わしお帰りになられました。
総合ユニコム株式会社が主催する「フューネラルビジネスフェア2008」に参加させていただきました。
会場は、パシフィコ横浜(展示ホールD」
私は、アルゴダンザ・ジャパンから招待を受けました。
6月24日、午前3時30分に車で出発しました。
阿房峠を通って、松本→中央自動車道→首都高速→横浜みなとみらい
9時過ぎに会場に到着しましたが、10時より開場・・・
すでに、葬儀社や関連会社の人たちがたくさんいました。
中国の方でしょうか? 団体で開場を待っていた。
パシフィコ横浜は、すごい大きい会場がいくつもある。
会場は、富山ではテクノドームくらいかな?
私と付き合いのある、アルゴダンザ・ジャパンや株式会社 インブルームス、そしてキーパースに挨拶をして会場を廻った。
メーカーの展示会に参加するのは、初めてなので幾分戸惑う!!
株式会社ケアサービスの湯灌の実演・ファルフ株式会社の「死化粧のデモンストレーション」を一番前で観てました。
今回の出展は、デジタル系の演出・・ ギフト系・・ 手元供養・・ 管理システム・・ その他・・
うろうろ・・していたら、同県の葬儀社の専務が声をかけてきました。
「お~~、初めて富山の方と会った」奥さんと飛行機で来たらしい。
少し嬉しくなった。。
株式会社インターコスモスの印刷機器を見ていたら、はぐれてしまった。(>_<)
ミュージックオフィスアズの生演奏を聞いて和んでました。
印象的なのは、女性のお客様(葬儀社・人材派遣・花屋・仏壇・お寺さんなど)が多かった・・半分近くかな?
今回、23枚の名刺交換をおこなった。よく質問したな~~クタクタ!!
自宅で、90歳の女性が亡くなりました。
解剖・検死のため大学病院に搬送されました。
大学病院で柩に納棺する予定が、4時間後に連絡が入り、地元の警察署に戻って来られました。
小柄な女性で、毛布に包まれて血の匂いがプンプン・・
毛布をひろげると、身体が無惨にも切り裂いてある。首からへそまで珍しいのが両足の足首までおおざっぱ縫いてありました。
もちろん、内臓はまったく無い状態。
その後、毛布の血の汚れが多いので悪い予感がしました。
「やっぱり、背中の解剖してある」
背中を解剖してあると、仏衣を着せると血で真っ赤になっしまう。
とにかく、幅の大きいガムテープで血が出ないようにテーピングお腹から足までそして背中まで。
ゴム手袋は、3回も変えてすべてのテーピングに20分ぐらいかかっただろうか。
多少にも身体に血が残っていたが、柩に仏衣を敷いて腕を通して着た状態までにしました。
持っていた脱脂綿はすべて使ってしまった。(葬儀社に請求しようかな)
ここまで、縫ってあると大変ですよ。
医学の発展だか知らないが、解剖も手加減して下さいよ。
私はいいたい。「もっと綺麗に縫ってくれ!!」
多分、研修医に縫わせている・・・?
所要時間およそ40分、汗でびっしょり。
柩に納まってから口と鼻を綿花で詰めて、薄く化粧をしてあげました。
自宅まで搬送して安置させて仕事は終了。
私の出入りしている葬儀社には、外部より女性スタッフも入っています。
こちらでは、浄土真宗が多いので流れ的にはあまり変わりません。
【通夜】
阿弥陀経(もしくは正信偈)→法話→御文章(御文)
【葬儀】
出棺勤行(棺前勤行)→路念仏→葬場勤行→導師退席(喪主お寺に挨拶)→弔電→喪主挨拶→閉式→出棺
経験の少ない女性スタッフでも、一応の手順はすぐ覚えられます。
10回も経験すれば一人前の料金がもらえます。
セレモニーレディともいうのでしょうか?
会葬者の案内・寺院の接待などで誰でもできるような仕事内容です。
先日、曹洞宗の葬儀がありました。
曹洞宗の寺院は、基本を大事する宗派で浄土真宗とは違い歴史のある宗派です。
高祖 道元(1200-1253)
本尊 釈迦如来
唱名 南無釈迦牟尼仏
大本山 永平寺 総持寺
鳴物もいろいろと用意をしなくてはなりません。
女性スタッフに鳴物の名称を質問してみると、全然分からない。
せめて、印金 木魚、太鼓 鐃鉢 磬子
その他、茶湯器 松明 長線香 曲録
道具は覚えてほしいですね。
ましてや諷経という言葉さえ知らない。
こんなんで、いいの・・??
葬儀は、もっと難しく、且つ緊張を伴い厳粛であったと思うのです。
ですが、ある一定の事柄であれば経験の浅い担当者でも、形になっている様な気がするのです。
外から見れば...
葬儀がかつてブラックボックスだった時代より、今や情報公開されて良い状態だと思います。
しかし、レベルが下がるのも同時に進行しています。
今では、珍しい仕事が入りました。
納棺を立会いしてほしい・・?
私がこの業界に入ってから納棺は葬儀社がすること。が当然のように携わってきました。
私が葬儀社に勤めだした頃は、そういった納棺立会いが行われていたのですが、実際には見たことも経験がありません。
仏衣を着せ替えして報酬を得ていましたので、お客様の意向であっても100%納棺師として納棺していました。
喪家に伺うと、いつも通りの雰囲気・・
いざ・・納棺時には、誰が主導権をもって行うのかさっぱり??
身体を拭く作業も化粧を整える様子もない。
ただ、柩に故人の遺品を用意しているだです。
顔はすでに化粧を行ってあったので、顔はそのまま。
手と足だけを少し拭いていただき、足袋を付けていただく。
男性三人で、仏衣を浴衣の上から着せていただきました。
そのまま、柩に納棺していただき、遺品とお花を入れていただき出棺。
中送りのとき喪主をこんな納棺ではなかったような・・・?
というより、さっぱり理解をしていない。
ただ、料金を下げたかっただけみたいです。
子供は、二男一女いるのに、こんな納棺で良かったのだろうか?
納得のできない仕事でした。
あまり、こんな仕事で良いと思われると困ります。
しかし、納棺だけは決して行われないと確信できました。
子供ならともかく、親戚の男性たちは嫌がっていた。(すこし・・可哀相なくらいだった)
実際に遺体を触って、目をそらすくらいでした。
「実際にこんなことさせられるくらいなら自分がお金を払いますよ。」
喪主に聞こえないように耳うちされました。
こんな、納棺は指導する側も納棺する側も共に嫌な思いをしてしまいました。
今の世の中は色々悩みの多いものであります。
仕事のこと、子供のこと、自分の将来、夫婦の仲、健康や金・・・
幸せより悩みのほうが重たくなって各人に肩にずっしりのし掛かっているのではないでしょうか。
しかし、今まで生きてきた人生を一度振り返ってみてください。
決して苦しいばかりではなかったはずです。
過去、現在、未来。
明日のことを心配しすぎていませんか。
明日は誰にも分からないものです。
分からない明日を悩むより、今日を精一杯楽しみましょう。
「散る桜、残る桜も、散る桜」
良寛の作とも親鸞の作ともその後に詠まれたものとも言われていますが、今どんなに華やかでも、散らない桜はないと心得るべきことで、人生の機微に触れた名句と思います。
人はどのような原因であろうとも、一度は必ず死ぬものです。
一度だけの人生だから、毎日を精一杯楽しく大いに努力して、もがきながらでも生きていこうではありませんか。
お寺が、葬儀のとき住職と小寺(作相)で行われます。
最近では、小寺さんが少なくなり仲の良い住職や親戚の住職に頼むことがよくあります。
今回は、通夜のときは、住職と若院がこられました。
住職は、年配なのでお勤めも法話も上手い、しかし内容が濃いのだがとにかく長い・・・
通夜は、1時間弱・・ お参りの方も下に俯いて居眠りしている人もチラホラ。。
横に付いていた若院も、時計を見ながら小さな声で「そろそろ・・」と聞こえた。
住職一人だと、まだまだ続いていたかもしれない。
ありがたいお経は、良いのだがあまりにも長い法話は辛いものがある。
お釈迦様の教えを説くのであれば、わかるのだが全然関係のないテレビの感想やチベット問題がどうのこうの。。
そんなことをこの場で話さなくてもいいだろう。テレビや新聞等を読めばわかるでしょう。
私たちが望む法話とは、何でしょうか。?
「お釈迦様の教え」「葬儀の作法」「故人の経歴」「戦争の出来事」「その他」いろいろありますね。
法話は、お通夜では20分前後がベストかな。7時に始まったら、40分で終って欲しいですよ。
早く帰りたいしね。